徳力家は代々西本願寺絵所の家系。
初代・二代三代の作は国宝として現存、
富吉郎は十二代目。
現京都市立芸術大学を首席で卒業後、
土田麦僊に師事。
国展にて樗牛賞・国画賞を始め、
多くの賞に輝く。
麦僊亡き後かねてより
興味を持った木版画製作に取り組み、
平塚運一・棟方志功らと「版」を発行。
京版画に近代感覚を加味し
徳力版画を生み版画界第一人者となる。
館内には九八年の画業生活の内で
参考として集めた古版画、
富吉郎の生み出した作品展示、
若い版画達の育成を願い
公開いたしております。

版画制作と版元まつ九
平安時代仏教と共に誕生した京版画は江戸期には、庶民の物として歌舞伎や風景画、浮世絵を生み出します。
製作においては、絵師、彫師、摺師を筆頭に紙屋、板屋等を従えて版画を製作する職人衆が制度化され
「版元」と証し現代の出版社の様な組織が生まれました。
徳力富吉郎が起こした「版元まつ九」は、西欧の印刷技術が導入される中で明治・大正・昭和を経て、
平成への京版画の伝承と後継者を育成するなど、研究を重ね数少ない版元として多くの期待と責任を担い、
今日では新版製作を始め古画の復元、文具類製作、版より生まれるインテリア等も試しております。



木版画は従来より美術品の量産化を目的とし、
多くの人達に美の楽しみを身近なものにする使命を担っております。
広重や歌麿呂も一図柄二百枚以上の製作を残しております。
京都版画館では古画の復元、新画の版画化等あらゆるジャンルを木版画にて製作を承っております。
奈良薬師寺 散華製作

高松塚古墳壁画再現

宮沢賢治 雨ニモマケズ製作

御室仁和寺 孔雀明王像復元

- 住所
- 京都市左京区聖護院蓮華蔵町33Google Map
- TEL
- 075-761-0374
- FAX
- 075-771-1641
- 営業時間
- 10:00~16:00(定休日:水曜日・日曜日・祝日)
- 入館は要予約となります。事前にご来館日時をお電話にてお問い合わせください。
- アクセス
-
京都駅よりタクシーにて約20分
京阪電車 神宮丸太町駅より徒歩5分


茶室
東大寺長老 清水公照師 命名
絵屋茶寮 中村昌生博士設計