平安時代より佛教と共に歩む
京都浄瑠璃寺、
阿弥佗如未像胎内の和紙に
墨刷りされた
何万枚もの印仏・摺仏は
現存する最古の京の木版画。
当時より紙が漉かれ
松煙製の墨が造られていた証し。
以来、京版画は、
足利時代には筆彩で荘厳に、
桃山時代には大きな和紙にて絵巻物にと
寺社や公家達、
文人の依頼により創作され
大いに栄えました。
江戸期には庶民の娯楽となり、
元禄時代には歌舞伎や風景画などの
浮世絵全盛期時代を迎え
近代版画へと進みます。
昭和初期に「京都徳力版画」を立ち上げた十二代目 徳力富吉郎が、
98年間に残した「徳力版画」は一万点を超えております。
その中から数点をご紹介いたします。
版画の発展を願って平成3年(1991)に開いた私設美術館「京都徳力版画館」にある「古版画資料室」は、
京都版画館創設者・徳力富吉郎の画業生活九八年の間に参考として集めた古版画を
版画研究者に少しでもお役に立つ様、公開いたしております。
作品のほかにも、古版木や日本最古の版画「百万塔陀羅尼」、世界最古紙のエジプトパピルス、
竹久夢二の作品など、研究を進める過程で蒐集した膨大なコレクションが見どころです。
なかでも、仁和寺に伝わる国宝『孔雀明王像』を寸分の狂いなく1,300回の摺りで表現した木版画は圧巻です。
古木版
世界最古紙「エジプトパピルス」
日本最古版画「百万塔陀羅尼」
- 住所
- 京都市左京区聖護院蓮華蔵町33Google Map
- TEL
- 075-761-0374
- FAX
- 075-771-1641
- 営業時間
- 10:00~16:00(定休日:水曜日・日曜日・祝日)
- 入館は要予約となります。事前にご来館日時をお電話にてお問い合わせください。
- アクセス
-
京都駅よりタクシーにて約20分
京阪電車 神宮丸太町駅より徒歩5分